【用語解説】アクセ理論値ってなぁに? ~リーネさんとの戦いの歴史~

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攻略サイトにもよく出てくる言葉

みなさん、アクセ理論値という言葉を聞いたことはありませんか?

ドラクエ10のアクセサリーについて、インターネットなどで調べているとしばしば目にする言葉です。

大手攻略サイトさんなんかでも、理論値という言葉が当たり前のように使われていますね。

 

グ―グルで「ドラクエ10 アクセサリー」と検索しても

サジェスト機能で「理論値」が候補に出てきます。

 

「合成したときにつく、望んだ効果の最大値」

という意味で使われており、何となく伝わるんですが、

この言葉に大きな違和感を覚え、極端にこの言い回しを嫌う人があります。

 

本来の意味の理論値

理論値は主に科学分野で実験値の対義語として使われる言葉です。

今までの理論から、計算上こうなるはず、というのが理論値

実験した結果、実際に出てきた数字が実験値

両者には、必ず誤差が生じるという前提があっての言葉です。

 

音ゲーなんかでもこの理論値という言葉が使われるそうですが、

「ひとつのミスもせずに完璧なプレイをしたときに取れる最高得点」を意味し、

そこには「多くの場合、実際はミスしてしまうものというニュアンスが含まれているように感じます。

 

つまり理論値という言葉には「実際その通りにはならない」という意味が込められているのでしょう。

 

現在のアクセサリー合成がとりまく環境

現在、ドラクエ10のアクセサリー合成では、

合成エナジー会心の合成によって、

「やり続けていれば、いずれ必ず最大値に到達する」ものになっています。

このいずれだれもが到達する最大値に、理論値という言葉を当てはめるのは少なからず違和感を覚えるのも確かです。

理論値という言葉を使うことを一部で嫌われるのは、このあたりの語感が合わないためでしょう。

 

過去のアクセサリー合成

アクセサリーの合成最大値理論値という言葉が使われるようになった背景は、

過去の合成システムが関係していると思われます。

わたしがドラクエ10を始めたのは、いまから4年ほど前。

当時は合成エナジー会心の合成がなく、運が悪いと何度合成しても最大値のアクセサリーが完成しませんでした。

いわゆる「天井」というかゴールが決まってなかったんですね。

このようなシステムだったため、チームの先輩たちも「理論値」という言葉を当たり前のように使い

わたしもその言葉に違和感を覚えませんでした。

 

わたしが始めたころよりさらにさかのぼると

「+3のアクセサリーに合成して、4つの中から1つ消す」

ということができなかったそうです。

+3のものは合成前にひとつ消して、+2にしてから合成していました。

 

たとえば大地の竜玉 HP+5・5・4というものを持っていて、

この合成をすすめるためにはいったん「4」を消して「5・5」だけの状態にしてからでないと合成できなかったんですね。

当然合成で「3」が付いて合成前より弱くなってしまうことも起こり得ました。

 

こうなってくると、どこまで最大値を追い求めるかどこで妥協するか、大いに悩むことになります。

 

さらにさらにさかのぼると、

そもそも一度ついた合成効果を消すことができないという時代もあったそうです。

 

バトルチョーカーを合成したら攻撃力+3が付いたとします。

そうなったときに、このまま合成を進めるのか+5がつくまで新しいものを合成し続けるのか

やっとの思いで攻撃力+5がついたものが手に入ったとして次に攻撃力+3が付いたときにどう判断するのか

常に選択を迫られ続けたことでしょう。

 

こうなってくると、バトルチョーカーに攻撃力+5を3つつけるなんて夢のまた夢

理論上の最大値ではあるけれど、実際そうはいかない。

理論値と呼んでも違和感がないでしょう。

 

変化した環境と、残された言葉

合成エナジー会心の合成が実装されてから3年以上になります。

今では「始めたころから合成エナジーがあったよ」という人も多いでしょう。

それらの人にとって「理論値」という言葉は違和感の強いものかもしれません。

 

しかし、この言葉が使われはじめた時代を考えると、

当時の先輩プレイヤーさんたちの(リーネさんに翻弄された)苦労が偲ばれる

実に情緒あふれる言葉のように感じませんか?

 

言葉に歴史あり。

今となっては直感的にわかりづらい言葉になってしまったので、

わたしはこのブログで積極的に使うつもりはありませんが、

もしこの言葉をどこかで見かけたり、使っている人に出会ったら、

5~7年前のアストルティアに思いを馳せてみるのもいいかもしれません。

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